被災地の奇跡より
じつは、私も宮城野区でこれと似たような光景を見た。
農家の屋敷内に祀られた稲荷のほこらが、津波の後もほぼそのまま残っていたのだ。
(中略)
狐塚の土地を所有し、十七年ほど前に現在のほこらを建てたという男性は、仕事中に車ごと流され、犠牲になったという。
「丁寧に手入れをしてきたほこらだけが残った。夫は守ってもらえなかった」
残された妻がそう語ったことを河北新報は伝えている。
土地の守り神である稲荷の、人に対する無情さに胸が痛む。
屋敷内に祀られたほこらが屋敷神であるとすれば、以下のパターンが守られていることになります。
- 稲荷である
- 家につかない。土地につく (つまり、土地の構成要素であるほこらは守っても、家の構成要素である人は守らない)
これが何を意味するのかは分かりませんが、とりあえず気付いたのでメモだけ。
ちなみに、この話が事実としても、実は神秘も不思議も信仰も何も無い乾いた理由が浮上してくる可能性はありますが、まあそれはそれとして。